生成AIで作ったアダルトコンテンツの販売先は、手数料や決済だけでなく「そもそもAI生成作品を受け入れているか」で選択肢が大きく変わります。この記事では、AI作品の販売・有料公開が公式に認められているプラットフォームだけを比較します(2026年7月15日調査時点の公式情報に基づきます)。
結論|用途別のおすすめ
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 国内でAIイラスト・CG集を単品販売したい | DLsite、FANZA同人 |
| 国内でグッズ・同人誌をオリジナル中心に販売したい | BOOTH(依拠性の高いAI二次創作は審査が厳しい) |
| 国内でAI作品を無審査寄りに素早く出品したい | pictSPACE |
| AI生成イラスト・プロンプトのコミュニティ支援を受けたい | PromptCom |
| 海外向けに月額サブスクで継続支援を受けたい | Patreon、UniFans |
国内ファン支援の定番であるpixivFANBOXとFantiaは、生成AI作品を公式に扱えないため比較対象に含めていません(詳細は次章)。

比較表
生成AIには「イラスト・アニメ調」と「実写・フォトリアル調」の2系統があり、対応状況はプラットフォームごとに異なります。

実写・フォトリアル調のAI作品は、DLsiteのように専用規定で不可と明記する会社のほか、「実写コンテンツ全般への既存規定」がそのまま適用されるケースも多く、AI生成だからといって個別に緩和されるわけではありません。
手数料・決済手段・出金条件の具体的な数値は、後半の「手数料・決済・出金の比較」に一括でまとめています。
前提|pixivFANBOXとFantiaは生成AI作品を扱えない
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どちらも投稿コンテンツへの生成AI利用を公式に禁止しているため、AI作品での支援集め・販売自体ができません。
| 禁止開始 | 現在の扱い | |
|---|---|---|
| pixivFANBOX | 2023年7月25日 | AI生成物への軽微な加工・修正も禁止対象 |
| Fantia | 2023年5月 | 2026年1月22日にタイトル・説明文など周辺情報のみ解禁。コンテンツ本体へのAI利用は引き続き禁止 |
国内販売に向くプラットフォーム
FANZA同人・DLsite|単品販売の二強
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国内でCG集・漫画・ボイス・ゲームを単品販売する場合の定番です。次の条件は両社共通です。
- R18コンテンツの販売を公式に許可
- 手数料は同一の卸価格表(税込4,400円以上は20%、未満は段階制)
- 出金は月末締め翌月20日払い、3,000円未満は翌月へ繰越
- Visa・Mastercard・Amexのクレジットカードは直接使えない
一方、AI生成作品の扱いは両社で大きく異なります。
| DLsite | FANZA同人 | |
|---|---|---|
| 現状 | AI生成フロアで受け入れ(2023年に一時停止→2024年2月再開) | 禁止規約はないが運用強化の動きあり |
| 制限・注意点 | 申請は月3作品まで(複数サークルでの回避は不可)。収録は1作品500枚(セット・総集編は1,000枚)まで。写実的なAI生成イラストは取り扱い不可 | 2025年6月に表示制限(トップ・ランキング除外)を告知(実施は同年夏以降)。2025年11月に月3作品の投稿上限を運用告知ベースで導入 |
購入者向けの決済チャネルにも違いがあります。

高単価のCG集・漫画で大きな売上を狙う人の第一候補。AI作品への向き合い方が異なるため、両方に出品してリスクを分散するのも現実的です。

BOOTH|グッズ・同人誌に強いが審査は最も厳格

pixiv運営の同人・グッズ通販サービスです。
- 手数料は一律「商品価格×5.6%+45円」で今回の7社最安(発送商品は送料込みが計算対象)
- R18は年齢制限設定とモザイク等の隠蔽処理基準を守れば公式に販売可
- 決済手段が多く、日本語対応が手厚い
- 2025年7月18日付の公式お知らせで「特定の作品・作家への依拠性が高いAI生成の二次創作」を名指しで問題視し、強制非公開・アカウント停止を含む監視強化を表明
- 二次創作は権利者からの要請があれば随時取り下げ。包括的な許諾規定は東方Projectなど一部IPのみ
オリジナル中心にグッズ・同人誌を売りたい人向き。AI生成イラストで二次創作を扱う場合は、他社より凍結リスクが高い前提で考えるのが安全です。
pictSPACE|AI絵師の受け皿として存在感

株式会社GMWが運営する同人専用の自家通販サービスです。BOOTHが2025年7月にAI生成の二次創作への審査を強化して以降、AIクリエイターの移行先として利用が増えています。
- 手数料は一律10%とシンプル
- 出金は週次サイクルで今回の7社最速
- 1アカウントで複数ショップを運営でき、店舗ごとに公開範囲・パスワードを設定可能
- AI生成物固有の規定は規約・ガイドラインに明文化されていない(禁止も許可も記載なし。2026年7月確認)
審査の厳しさを避けて、AI生成イラストをすぐ出品したい人に向いています。
PromptCom|AI生成イラスト・プロンプト特化

株式会社Andupが2024年6月にリリースした、AI生成イラスト・漫画・動画・プロンプトの投稿とクリエイター支援に特化したプラットフォームです。2026年7月時点で会員数10万人を超えています。
- 単体支援(都度課金)とメンバーシップ(月額サブスク)を併用できる国内唯一のサービス
- 手数料は標準20%。実績があるクリエイターには15%が先行適用される場合あり
- 投稿できるのはイラスト調・アニメ調のみ。実在する人物・写真・実在か判別がつかないコンテンツは禁止
- 2024年7月に著作権懸念からAIイラストのライセンス販売機能を停止したまま未再開。規約改定も頻繁で、運営体制は発展途上
国内5社の購入者向け決済は、対応状況にかなり差があります。

海外販売・サブスクに向くプラットフォーム
Patreon|大手だがAI作品には条件あり

成人向けコンテンツを公式に許容する数少ない大手プラットフォームです。海外ファンから月額で継続支援を受けたい人の定番です。
- ヌード・性的表現は「Adult/18+」区分の設置が必須。本人確認(政府発行ID等)あり
- AIはイラスト・アニメ調の表現なら許可
- 手数料は10%(2025年8月以降の新規クリエイター)+決済手数料+為替手数料2.5%
- 出金はPayPal・Payoneerのほか、Payoneer経由の銀行振込(日本円口座可)に対応
- 日本語UIあり。ただし本人確認書類の対応言語は限定的
ハイパーリアリスティック(実写風)な人物描写は、本人の同意が文書化されている場合のみ許可。実在人物を合成するsynthetic NCII(いわゆるディープフェイク)は生成手法を問わず禁止です。
UniFans|手数料の安さが際立つ新興サービス

カナダ拠点の1000353701 ONTARIO INC.が運営する、中華圏クリエイターとファンダム系グローバルユーザー向けの支援プラットフォームです。日本語UIにも対応しています。
- 手数料は新規登録でジャンル別6〜10%(テキスト6%・画像8%・動画10%・音声8%。複数ジャンルは最高区分を適用。2025年4月30日変更)
- 2025年4月30日16:00 UTC以前の登録者は恒久的に5%固定。NSFWタグの有無は手数料に影響なし
- AI生成コンテンツを許可(未成年想起の描写、暴力的な性的表現、公開スペースでの無修正露出などの一般禁止事項は適用)
- 階層制サブスク・プロジェクト単位サブスク・単品アンロック・有料DM・チップと、販売方式は7社で最多
二次創作・知的財産権や本人確認まわりの規定が公式資料上あいまいで、運営の情報整備はまだ発展途上と考えたほうがよいでしょう。
海外2社はクレジットカードとPayPalが共通の主軸で、その先の対応範囲が分かれます。


手数料・決済・出金の比較
7社の数値をまとめました。本記事ではこの表を数値のよりどころとしています。
| プラットフォーム | 手数料 | 主な決済手段 | 出金条件 |
|---|---|---|---|
| FANZA同人 | 20〜50%(段階制、4,400円以上は一律20%) | クレカ(JCB/Diners)、PayPay、paidy、DMMポイント経由各種(メルペイ等) | 月末締め翌月20日払い、3,000円未満は繰越 |
| DLsite | 20〜50%(段階制、4,400円以上は一律20%) | JCB、PayPay、FamiPay、paidy、atone、コンビニ、Pay-easy、BitCash、楽天Edy等 | 月末締め翌月20日払い、3,000円未満は繰越 |
| BOOTH | 一律5.6%+45円(発送商品は送料込みが対象) | pixivcoban、PayPal、クレカ(Visa/MC/JCB/Amex)、楽天ペイ、Pay-easy、ゆうちょ、コンビニ | 毎月1〜19日申請、20日起点5営業日以内。手数料は3万円未満200円/以上300円 |
| Patreon | 10%+決済手数料+為替2.5% | PayPal、Apple Pay、Venmo、主要クレカ | PayPal最低$10、Payoneer最低$25、銀行振込(日本円口座可)、通常10日以内 |
| pictSPACE | 一律10% | クレカ(JCB/Amex/Diners)、Paidy、銀行振込 | 週次サイクル、翌週月曜から5営業日以内。精算手数料は銀行振込280円等 |
| PromptCom | 標準20%(実績により15%先行適用あり) | クレカ、Google Pay、Link、BitCash(コイン単発購入時) | 最低1,000円、振込手数料200円、5営業日程度 |
| UniFans | 新規6〜10%(ジャンル別、最高区分適用)/既存登録者(2025-04-30以前)は5%固定 | PayPal、クレカ、Alipay、WeChat Pay、暗号資産 | 週1回まで、最低出金額$30、3〜7営業日 |
FANZA同人・DLsiteの卸価格方式について補足です。
- 税込4,400円以上は卸価格80%(手数料20%)、それ未満は段階制(税込660円以下は卸価格50%で、価格が上がるほど卸率も上がる)
- インボイス未登録の場合は4,400円以上で卸価格78.4%。経過措置の終了に伴い2026年10月からさらに引き下げ予定
- 3,000円を超えると自動で振り込まれるため、振込申請の手間がない
手数料や決済手段は変動しやすいため、実際の出品前に必ず各社の最新ページで再確認してください。
選び方|販売方式・AI規約・目的で絞り込む
数値の条件が近い場合、最後の決め手になるのは「どう売るか(販売方式)」と「AIとの向き合い方(規約)」です。
単品販売と月額支援の違い

- 単品販売型(FANZA同人、DLsite、BOOTH、pictSPACE): 完成品を1点ずつ販売。高単価を狙えるが、新作を出し続けないと収益が伸びにくい
- 併用型(PromptCom、Patreon、UniFans): 単品販売と月額支援を両方使える。UniFansは投げ銭・有料DMまで揃い、収益源を最も分散しやすい

AI生成への姿勢と二次創作の扱い
同じ「AI作品OK」でも、いつ・どんな宣言をして今の運用に至ったかは各社まったく違います。

DLsiteのように一度禁止した過去がある会社と、PromptComのように最初からAI特化で作られた会社では、規約変更のリスクの質が異なります。複数プラットフォームへの分散出品でリスクを下げるのが安全です。

二次創作の扱いは、どの社も共通して次の建て付けです。
- 原作の著作権者から許諾を得ているかを個別審査する仕組みはどの社にもない
- 規約は「投稿者が正当な権利者であること、または許諾を得ていること」を投稿者自身に保証させる形
- 販売の可否はプラットフォームのルールではなく、原作側の二次創作ガイドラインの範囲内かを投稿者自身が確認・順守すべき問題
BOOTHのように「AI生成×依拠性の高い二次創作」だけを名指しで規制する会社もあるため、AI利用の有無と二次創作の有無は分けて確認してください。
目的別の選び方
ここまでの販売方式・規約・手数料を踏まえて、目的別に整理すると次のようになります。

手描き・実写の二次創作ファンアートが中心の場合はpixivFANBOX・Fantiaが定番ですが、生成AI作品は扱えないため今回の比較対象からは除外しています。

まとめ
- AI生成作品を扱える主な候補はDLsite・FANZA同人・BOOTH・pictSPACE・PromptCom・Patreon・UniFansの7社。pixivFANBOXとFantiaは対象外
- 「AI作品OKか」だけでなく、オリジナルか二次創作かでもリスクが変わる(BOOTHは依拠性の高いAI二次創作だけを名指しで規制)
- 手数料・決済・規約は頻繁に変わるため、出品前に必ず最新の公式ページで確認する
単一プラットフォームに依存せず、複数社へ分散して出品することが、規約変更や決済停止のリスクへの現実的な備えになります。
参考|各社公式情報
本記事の内容は以下の公式ページを根拠にしています。規約は変更されることがあるため、出品前に最新版を直接ご確認ください。
pixivFANBOX

Fantia

FANZA同人
DLsite

BOOTH


pictSPACE


PromptCom
Patreon

UniFans


FANZA同人でのAI生成同人作品の探し方は、以下の記事でPythonコードつきで解説しています。

AIイラスト制作そのものに役立つサイトは、以下の記事でまとめています(本記事は完成品の「販売先」、あちらは「制作支援」の記事です)。





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