二次創作AI同人で人気の原作をDMM APIで調査
FANZAには、既存の漫画・アニメ・ゲームを題材にしたAI生成の二次創作同人作品が数多く掲載されています。
この記事では、DMM Web APIから取得できるFANZAの掲載データをもとに、二次創作AI同人が盛んな原作をランキング形式で紹介します。

ランキングの集計方法と「人気」の定義
このランキングでいう「人気」は、売上や購入数の順位ではありません。調査時点でFANZAに掲載されているAI同人の作品数を基準にしています。
掲載作品数が多いということは、それだけ多くの制作者がその原作を題材に選んでいるということであり、「二次創作の対象として選ばれやすい原作」の目安になります。ただし、掲載作品数の多さがそのまま売上や人気度の高さを意味するわけではない点に注意してください。

集計条件
- データソース: DMM Web API(FANZAのAI同人掲載データを自社DBに蓄積したもの)
- 集計基準日: 2026年7月15日
- 対象: FANZAで掲載中(削除・非公開になっていない)の作品
- 原作の名寄せ: 略称・シリーズ名などの表記ゆれは、自社の原作マスタで統合済みのものを使用
- 除外: 掲載終了・非公開になった作品はカウントに含めない
なお、集計対象となるFANZAのAI同人作品は、調査時点で登録されている作品がすべて二次創作(原作つき)であり、オリジナル作品による水増しは発生していません。
原作ランキングTOP10
10位から1位まで、まとめて発表します。
| 順位 | 原作 | 掲載作品数 |
|---|---|---|
| 10位 | ラブライブ | 1,638件 |
| 9位 | プリキュア | 1,650件 |
| 8位 | セーラームーン | 1,756件 |
| 7位 | ブルーアーカイブ | 1,785件 |
| 6位 | Fate | 1,934件 |
| 5位 | 五等分の花嫁 | 2,285件 |
| 4位 | ソードアート・オンライン | 2,548件 |
| 3位 | アイドルマスター | 2,790件 |
| 2位 | ホロライブ | 3,022件 |
| 1位 | To LOVEる | 5,268件 |

1位のTo LOVEるは5,000件を超え、2位のホロライブに2,000件以上の差をつけて独走しています。長年愛されるラブコメ作品として、二次創作の題材に選ばれ続けていることがうかがえます。
TOP10の構成比
TOP10全体に対して、各原作がどれくらいの割合を占めているかも見てみましょう。
| 順位 | 原作 | 掲載作品数 | TOP10内シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | To LOVEる | 5,268件 | 21.3% |
| 2位 | ホロライブ | 3,022件 | 12.2% |
| 3位 | アイドルマスター | 2,790件 | 11.3% |
| 4位 | ソードアート・オンライン | 2,548件 | 10.3% |
| 5位 | 五等分の花嫁 | 2,285件 | 9.3% |
| 6位 | Fate | 1,934件 | 7.8% |
| 7位 | ブルーアーカイブ | 1,785件 | 7.2% |
| 8位 | セーラームーン | 1,756件 | 7.1% |
| 9位 | プリキュア | 1,650件 | 6.7% |
| 10位 | ラブライブ | 1,638件 | 6.6% |

To LOVEるだけでTOP10合計の2割を超えており、2位以下がおおむね6〜12%の範囲に収まっているのに対して頭一つ抜けた存在であることが分かります。
作品形式とページ数の関係
FANZAのAI同人は、掲載作品数だけでなく「どんな形式で」「どれくらいのボリュームで」作られているかにも特徴があります。原作別の内訳を見る前に、まず二次創作AI同人全体の作品形式を確認します。

CG(画像集)が全体の91.8%を占め、圧倒的多数派です。コミックは6.8%にとどまるものの、平均171.9ページと読み応えのあるボリュームで作られています。CGの平均画像枚数は304.0枚で、こちらも決して少なくありません。動画とゲームはいずれも1%台前半で、AI同人のほとんどがCGかコミックという構図です。
この全体傾向を踏まえたうえで、原作ごとの内訳を見ると違いが見えてきます。
原作ごとの詳細データ
TOP10の各原作について、掲載作品数だけでなく「作品形式の内訳」「コミック・CGの平均ボリューム」「特徴的なジャンルタグ」も見ていきます。
特徴的なジャンルタグは、「男性向け」「成人向け」のようにほぼ全作品に付く共通タグを除き、全体平均に対してその原作で特に高い頻度で付与されているタグを選んでいます。単純な出現数トップではなく、その原作らしさが出やすい指標です。
1位 To LOVEる

コミック比率13.1%は全体平均(6.8%)の約2倍で、TOP10の中でも特にコミック形式が選ばれやすい原作です。保健医や風紀委員、委員長といった学園の役職・シチュエーション系タグが並び、キャラクターの立場や関係性を生かした二次創作が多いことがうかがえます。
2位 ホロライブ

VTuberや配信者/インフルエンサーが特徴的ジャンルの上位に来ており、原作の設定そのものがタグに直結しています。CG比率93.1%と全体平均より高く、コミックよりも1枚絵・シチュエーションCGでの二次創作が中心です。
3位 アイドルマスター

芸能やアイドル・芸能人タグが上位に来ており、原作テーマとの結びつきが強く出ています。CG比率95.0%はTOP10の中でも高い水準で、コミック形式は少数派です。
4位 ソードアート・オンライン

CGの平均画像枚数552.9枚は、TOP10はもちろん全体平均(304.0枚)も大きく上回り最多です。コミック比率も11.8%と全体平均より高く、コミック・CGどちらも比較的ボリュームのある作品が選ばれる傾向にあります。義妹・実妹のような関係性タグが特徴的です。
5位 五等分の花嫁

姉妹タグが最上位に来ており、原作の五つ子設定を反映した二次創作が多いことがわかります。コミック平均230.7ページはTOP10の中でも長編寄りで、ラブコメ・恋愛タグとあわせてストーリー性のある作品が好まれる傾向がうかがえます。
6位 Fate

悪役令嬢や主従といった関係性・世界観タグが特徴的で、ファンタジー色の強い設定が二次創作に反映されています。作品形式はCGが93.6%を占め、他の上位原作と同様CG中心です。
7位 ブルーアーカイブ

黒ギャル・白ギャルのようなキャラクター属性タグが上位に来ており、原作の多様なキャラクターデザインが二次創作の題材選びに影響していると考えられます。
8位 セーラームーン

変身ヒロイン・セーラー服・戦士など、原作の代名詞的な要素がそのままタグに表れています。戦闘エロ・残虐表現も上位に入り、バトルとの組み合わせが特徴的な原作です。
9位 プリキュア

セーラームーンと同じく変身ヒロインが特徴的ジャンルの上位に入り、女児向け変身ヒロインものというジャンル全体の傾向が読み取れます。体育会系タグも特徴的で、原作のスポーツ・アクション要素との組み合わせがうかがえます。
10位 ラブライブ

CG比率97.1%はTOP10最高で、コミックはわずか1.8%と最も少ない原作です。兄・歳の差・おやじといった関係性タグが特徴的で、原作本編にはない対比構造を持ち込んだ二次創作が多い傾向にあります。
順位から見える傾向
ここまでの掲載作品数・作品形式・特徴的ジャンルを踏まえると、TOP10全体にいくつかの傾向が見えてきます。
To LOVEる(1位)のように、長期連載のラブコメ作品はキャラクターの掛け合いが豊富で、二次創作の題材にしやすい。ホロライブ(2位)やアイドルマスター(3位)のように、多人数キャラクター作品は原作全体としての掲載数が伸びやすい。ソードアート・オンライン(4位)やFate(6位)のように、息の長い人気シリーズは継続的に新作が供給されている。セーラームーン(8位)やプリキュア(9位)のように、女児・少女向けアニメを題材にしたギャップのある二次創作も一定の需要がある。
いずれも共通しているのは、キャラクター数が多い、またはファン層が厚く長期間支持されている原作である点です。

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