MENU

FANZAのAI同人はどれくらい増えている?作品数の推移をDMM APIで徹底調査【2026年最新】

FANZAのAI同人はどれくらい増えている?作品数の推移をDMM APIで徹底調査【2026年最新】

FANZAには、AI生成技術を使った同人作品だけを集めた一覧があります。感覚的には「ものすごい勢いで増えている」印象がありますが、実際にどれくらいのペースで増えているのかを、DMM Web APIで取得できるデータをもとに集計しました。累計で見ると右肩上がりですが、直近の新規掲載ペースだけを見ると減速局面に入っています。

目次

累計掲載作品数の推移

2022年1月から2026年7月15日までの累計掲載作品数は223,331件でした。年別の内訳は次のとおりです。

新規掲載数 前年比
2022年 511件
2023年 16,323件 31.9倍
2024年 67,076件 4.1倍
2025年 105,107件 1.6倍
2026年(〜7/14) 34,314件

※2026年は年の途中(7/14まで)のデータのため、通期の2025年と単純比較した前年比は載せていません。同じ期間同士で比べた前年比は次章で扱います。

FANZA AI同人の累計掲載作品数の推移を示す折れ線グラフ。2022年から2026年にかけて右肩上がりに増加し、終端に223,331件と表示している

2023年だけで前年の31.9倍という急拡大を見せたあと、2024年・2025年も年間10万件規模の掲載が続き、累計は右肩上がりです。ただし、この「累計」の右肩上がりと、次章で見る「新規掲載ペース」の動きは別物です。

年別・月別で見る増加ペース

累計は右肩上がりでも、月ごとの新規掲載数を見るとピークアウトが見えてきます。

FANZA AI同人の年別新規掲載作品数を示す横棒グラフ。2022年511件から2025年105,107件まで増加し、2026年は7/14時点で34,314件(集計途中のため前年比は非表示)であることを示している
FANZA AI同人の月別新規掲載作品数を示す棒グラフ。直近24か月を表示し、2025年10月の12,975件をピークに、配信数上限が導入された2025年11月以降は減速し、2026年上半期は前年同期間比約45%減で推移していることを示している

月別の新規掲載数は、2025年10月の12,975件を直近のピークに、その後は減速傾向です。直近12か月の前年同月比は次のとおりです。

新規掲載数 前年同月 前年同月比
2025-07 6,985件 5,235件 133%
2025-08 4,909件 4,940件 99%
2025-09 10,808件 6,694件 161%
2025-10 12,975件 9,158件 142%
2025-11 8,829件 9,550件 92%
2025-12 4,771件 9,321件 51%
2026-01 4,633件 7,980件 58%
2026-02 4,389件 7,864件 56%
2026-03 4,790件 8,480件 56%
2026-04 5,286件 9,374件 56%
2026-05 5,814件 11,054件 53%
2026-06 5,988件 11,078件 54%

2025年12月以降、前年同月比はおおむね50〜58%で推移しています。つまり「前年の半分程度のペースでしか新規掲載が増えていない」状態が、2026年に入ってから半年以上続いています。

2025年11月、FANZAが配信数の上限を設定

スマートフォンの通知画面を見つめる同人サークルのイラスト

この減速は、単に需要が一時的に伸び悩んでいるだけではありません。FANZAは2025年11月10日、サークル向けに「AI生成作品の配信数上限設定について」というお知らせを出しています。

FANZAが2025年11月10日にサークル向けに配信したAI生成作品の配信数上限設定についてのお知らせのスクリーンショット。対象はAI生成作品及び一部AI生成作品(コミック・CG・動画)、配信上限は1オーナーあたり月間3作品まで、適用開始日は2025年11月中旬からと記載されている

お知らせによると、対象はAI生成作品および一部AI生成作品(コミック・CG・動画)で、配信上限は1オーナーあたり月間3作品まで。同一オーナーが複数のサークルを作成し、上限を超えて申請することも認められていません。適用は2025年11月中旬から順次開始され、新規登録作品だけでなく、すでに登録済みの作品にも順次適用されるとしています。上限を超えて登録されている場合は該当作品の取り下げが求められるか、FANZA側で公開日を調整し登録順に順次公開する運用です。

背景としてFANZAが挙げているのは、「AI生成技術の普及に伴う登録数の急増による審査業務負荷の増大」です。

適用開始とされる2025年11月を境に、月別の新規掲載数は12,975件(10月)→8,829件(11月)→4,771件(12月)と急速に落ち込み、2026年に入ってからも月4,000〜6,000件台で頭打ちが続いています。このタイミングが完全に一致していることから、2026年の減速は「AI同人への需要が冷え込んだ」からではなく、プラットフォーム側が意図的に供給へ上限をかけた結果です

新規参入サークルと競争環境

作品数だけでなく、どれだけのサークルが参入しているかも見ておきます。2022年1月〜2026年7月15日の集計期間中に、AI同人を1作品以上掲載したユニークサークル数は15,287でした。

年別の新規参入サークル数は次のとおりです。

新規参入サークル数
2022年 196
2023年 2,885
2024年 4,802
2025年 4,951
2026年(〜7/14) 2,453

サークルあたりの掲載作品数を分布で見ると、次のように偏っています。

掲載作品数 サークル数
1作品のみ 3,265
2〜5作品 4,544
6〜20作品 4,437
21〜100作品 2,767
101作品以上 274
サークルあたりの掲載作品数分布を示すドーナツグラフ。1作品のみが21.4%、2〜5作品が29.7%、6〜20作品が29.0%、21〜100作品が18.1%、101作品以上が1.8%であることを示している

101作品以上を掲載している274サークル(全体の1.8%)が、量産型の運用で市場の上位を占めている一方、1作品のみのサークルも3,265(全体の21.4%)存在します。新規参入自体は毎年数千サークル規模で続いていますが、量産できる体制のあるサークルとそうでないサークルの差が大きい市場だと言えます。

ただし、この作品数分布は2022〜2026年の累計であり、後述する2025年11月の配信数上限(1オーナー月間3作品)導入より前の実績を多く含みます。上限導入後は同じペースでの量産が難しくなっているため、今後は「1作品のみ」「2〜5作品」寄りのサークルが相対的に増えていく可能性があります。

レビュー獲得率という"埋もれ率"

掲載されている作品のうち、実際にレビューがついている割合はどれくらいでしょうか。

レビュー数 作品数 割合
0件 177,527件 79.5%
1〜2件 37,347件 16.7%
3〜9件 7,616件 3.4%
10件以上 841件 0.4%
FANZA AI同人のレビュー数別作品数を示す横棒グラフ。レビュー0件が79.5%、1〜2件が16.7%、3〜9件が3.4%、10件以上が0.4%であることを示している

223,331件のうち、レビューが1件でもついている作品は全体の20.5%にとどまり、10件以上のレビューがついている作品はわずか0.4%(841件)です。掲載数が急増している一方で、読者の目に留まり反応を得られている作品はごく一部という実態が見えます。

なお、レビューは掲載からの経過期間が長いほど蓄積されやすいため、直近に掲載された作品ほど「レビュー0件」に偏りやすい点には注意が必要です。この数値は「新しい作品は埋もれやすい」ことの裏付けであると同時に、多少割り引いて見る必要もあります。

作品形式・価格帯の変化

作品形式はCG集が主流、コミックが増加傾向

作品形式(CG集・コミック・ボイス・ゲームなど)は、DMM Web APIのレスポンスに含まれる画像URLのパスから推定しています。年別の内訳は次のとおりです。

CG集 コミック
2022年 93.3% 6.5%
2023年 94.4% 5.6%
2024年 96.3% 3.7%
2025年 93.2% 6.8%
2026年(〜7/14) 83.0% 16.4%
FANZA AI同人の作品形式構成比を年別に示す100%積み上げ横棒グラフ。CG集・イラストが各年9割前後を占め、2026年はコミック比率が16%まで上昇していることを示している

CG集が一貫して主流ですが、2024年に3.7%まで下がったコミックの比率が、2026年には16.4%まで上昇しています。CG集がもっとも激戦区である一方、コミック形式は相対的にまだ手薄な領域と言えそうです。

価格帯は500〜999円が最多

価格は、セール時の割引価格ではなく定価(list_price)ベースで集計しています。

価格帯 作品数 割合
300円未満 58,497件 26.2%
300〜499円 46,338件 20.8%
500〜999円 85,489件 38.3%
1,000〜1,499円 16,940件 7.6%
1,500円以上 16,067件 7.2%
FANZA AI同人の価格帯分布を示す棒グラフ。500〜999円が38.3%で最多、300円未満が26.2%、300〜499円が20.8%、1000〜1499円が7.6%、1500円以上が7.2%であることを示している

最多の価格帯は500〜999円(38.3%)でした。価格の中央値は年によって上下しています。

価格中央値
2022年 330円
2023年 660円
2024年 550円
2025年 440円
2026年(〜7/14) 660円

2023年の660円から2025年の440円まで下がったあと、2026年は660円に戻っています。掲載数のペースダウンと合わせて見ると、単純な安売り競争が続いているわけではなく、価格設定の傾向が年ごとに変化していることがうかがえます。

数値を見るときの注意点

この記事の数値は、次の前提のもとで集計しています。

  • 集計対象はDMM Web APIで現在掲載中の作品のみです。削除・非公開になった作品は含まれないため、過去の月ほど実際の発売数より少なく出ている可能性があります(=過去の減速幅は、実際にはもう少し小さいかもしれません)
  • 「掲載作品数」の集計であり、販売本数・売上・市場規模を示すものではありません
  • 2026年7月は7月14日までの途中月のデータです
  • 作品形式は画像URLのパスからの推定、価格は取得時点の定価ベースの集計です

AI同人は今後も増えるのか

朝日を見つめながらペンタブレットを持つ同人クリエイターのイラスト

累計掲載作品数は223,331件まで積み上がっており、新規参入サークルも毎年数千規模で続いています。その意味では「AI同人は増え続けている」というのは間違いではありません。

一方で、新規掲載のペース自体は2025年10月をピークに減速しており、2026年上半期は前年同期比で約半分のペースです。ただしこれは、AI同人への需要そのものが冷え込んだからではなく、2025年11月にFANZAが導入した「1オーナーあたり月間3作品まで」という配信数上限による、供給側の制限が主因です。

この上限がある以上、掲載数の伸びしろは「参入オーナー数がどれだけ増えるか」にほぼ規定されます。既存オーナーが生成量を増やしても掲載数には反映されにくく、量産型サークルによる掲載数の押し上げは今後働きにくくなります。レビューが集中する作品がごく一部にとどまる状況(前述の"埋もれ率")や、コミック比率の上昇(前述の作品形式の変化)と合わせて見ると、「とりあえず量産すれば掲載数を伸ばせる」段階はすでに終わり、上限の範囲内でいかに読者に見つけてもらうかという競争に移っていると言えそうです。

原作・キャラクター単位でどの作品が実際に支持されているかは、以下の記事で詳しく集計しています。

あわせて読みたい
二次創作AI同人で人気の原作ランキングTOP10|FANZA作品数をDMM APIで調査 FANZAのAI同人掲載作品数をDMM Web APIのデータから集計し、二次創作AI同人が盛んな原作をTOP10形式で紹介します。「人気」の定義と集計方法もあわせて解説。
あわせて読みたい
二次創作AI同人で人気のキャラクターランキングTOP10|FANZA作品数をDMM APIで調査 FANZAのAI同人掲載作品数をDMM Web APIのデータから集計し、二次創作AI同人が盛んなキャラクターをTOP10形式で紹介します。「人気」の定義と集計方法もあわせて解説。

関連記事

DMM Web APIでFANZAのAI生成作品を検索する具体的な方法は、以下の記事で解説しています。

あわせて読みたい
DMM Web API(FANZA)でAI生成同人作品を検索する方法【Pythonコード付き】 DMM Web API(FANZA)でAI生成の同人作品だけを検索する方法を解説。Pythonのサンプルコードつきで、APIリクエストの組み立てと絞り込み方を紹介します。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

どうすれば自分の思い通りのコンテンツを作れるのか試行錯誤しながら研究中。よりdeepな話はpixivFANBOXへどうぞ。

コメント

コメントする

目次